アニメ「それいけ!アンパンマン」の情報を掲載している非公式のファンサイトです。
基本的にあらすじでは結末まで記述していますのでネタバレにはご注意ください。
(設定)
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区分 | 劇場版第23作 |
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ヘンテエネルギーは…なくなろうとしている…
あらすじ
クリームパンダを宇宙一のヒーローと勘違いしたココリンはいきなりクリームパンダを故郷のヘンテ星に連れ去ってしまう。
ヘンテ星では星が持つヘンテエネルギーをあらゆる用途に使い、食料もヘンテエネルギーのみから生成していた。
そのヘンテエネルギーがほとんど使い果たされて危機的状況にあったため、エネルギー問題を解決するヒーローをココリンが勝手に探していたのだ。
ココリンはこれにより名誉を得るつもりだったのだが、もちろんクリームパンダにそんなことができるはずもなく、ココリンとクリームパンダは地球に逃げ戻ってくる。
ヘンテ星の深刻な状況をジャムおじさんに説明すると、ジャムおじさんはパンを作って食べれば良いという。
パンでヘンテ星を救って名誉を得るため早速パン作りを習い始めるココリンだったが、初めて作るパンに悪戦苦闘。
パンを作るには相手のことを思って真心をこめれば良いといわれたが、ココリンにはそのことがよくわからない。
どんなときでも味方だと言ってくれたアンパンマンにも口出しをされ、ついにはパン作りが嫌になってパン工場を飛び出してしまう。
そこにヘンテエネルギーを狙ったばいきんまんがやってきて、ココリンをだましてヘンテ星へ案内させる。
ヘンテ星についたばいきんまんは星を攻撃し、残りわずかだったヘンテエネルギーを最後の残りかすまで奪いつくす。
そしてやみるんるんを使いヘンテエネルギーを悪のエネルギーに変換してしまう。
ココリンは悪のエネルギーを浴びせられ、追ってきたアンパンマンたちの前に巨大なブラックココリンとして立ちはだかる。
しかしココリンの味方であるアンパンマンはどうしてもブラックココリンと戦うことができない。
説得も聞いてもらえず、どうすることもできなくなったアンパンマンは、ブラックココリンの体内に入り、自分の顔のすべてを与える。
アンパンマンを食べたことでブラックココリンは地球での暮らし、みんなの真心を思い出して、元のココリンに戻る。
そして、顔を失ったアンパンマンのために、アンパンマンが元気になるように、笑顔になるように、真心こめて新しい顔を作る。
ジャムおじさんの指導のもと、ココリンはついにアンパンマンの新しい顔を作り上げる。
新しい顔でアンパンマンは復活し、ばいきんまんを撃退。
しかし、ヘンテエネルギーは戻って来ず、ヘンテ星のみんなは絶望してしまっていた。
そんなヘンテ星のみんなに、真心こめたパンが振舞われたのだった。
解説・感想
真心込めて作ればいいというが、もちろん真心そのものでパンがおいしくなるわけではない。実際には、相手のことを考えて作ることで、手を抜いたり余計なことをしなくなるということだろう。真心パンチで生地を痛めつけたり薪を必要以上に使ってパンを焦がしたりしていたココリンが、クライマックスのシーンではジャムおじさんの指示にまともに従って作っていた。
最後の最後まで見ればわかると思うが、最終的にヘンテ星という星はなくなってしまう。そもそも、昔持ってきたエネルギーを食い潰すだけの星だったので、はじめから滅びが運命付けられていたのだ。ヘンテエネルギーから食料が作られる都合上、エネルギー枯渇は餓死に直結する。代替エネルギーも星に存在しない以上、最終的には星を見捨てるしかなくなる。結局ヘンテ星は星ごと地球に持ち込まれ、ヘンテ星人たちは地球で暮らすこととなった。地球ではパンに限らずいろいろなものを食べていた。
あらすじにも書いたが、アンパンマンは今回顔を丸ごと与えてしまう。絵本のアンパンマンではしばしば見られた光景だが、アニメ版でやるのはおそらくこれが初。ある意味、最もアンパンマンらしい活躍といえるだろう。
ココリンは、最初アンパンマンから顔のかけらをもらうときものすごく驚いていた。これまでのアンパンマンシリーズに例を見ない驚きっぷりだったが、顔をちぎった行為ではなく、パンを食べる文化のほうに驚いていた。驚きどころがずれているような気がして仕方がない。
テーマ曲は『生きてるパンを作ろう』だったが、「死んでしまう」を映画のテーマ曲で使うのがはばかられたのか、該当部分の歌詞は「生きられない」に変更された『生きてるパンを作ろう~Brand New ver.』が使用された。
今回の変身ネタはUFO。手が無く体がフワフワと浮かんでしまうので、鍋になろうが*1ヒヨコになろうが*2お構いなしにパンを焼き上げたジャムおじさんですらアンパンマンの新しい顔が焼けなかった。でも、アンパンマンワールドのUFOって大抵高性能なマジックハンドがついていたような…?
アンパンマンが復活すると同時にみんなもUFO状態から元に戻ることができたが、アンパンマンが復活したあとにUFO化したばいきんまんたちはそのままだった。地球に戻り、ココリンのパンを食べたことでばいきんまんたちは元に戻った。食いに来る方も食いに来る方だが、快く分け与えるココリンもココリンだ。
今回のばいきんまんのロボットはエネルギー奪取に特化しており、戦闘能力はさほど高くはなかった。ただし、ヘンテエネルギーを取り込んで戦闘形態に変化してからは大暴れした。
劇場公開の時期の関係上、震災と結び付けて核エネルギー*3との関連で語られることが多いが、制作開始が震災前なので、直接の関係はないと思われる。
むしろ、ヘンテエネルギーが液体として存在していること、昔からあって枯渇しそうなこと、物的資源としても用いられることなどから考えて、どちらかというと石油エネルギーを意識しているものと思われる*4。
オープニング曲は、ドリーミング版のアンパンマンのマーチではなく、キャラクターたちが歌うバージョン。ラストのバトルシーンではサビの部分を繰り返した曲『ガンバレ!!アンパンマン』が使われた。
ドキンちゃんとホラーマンはばいきんまんがアンパンマンに吹っ飛ばされている間、バイキン城でゲームに興じていた。本体はいつものスーファミコントローラ風のものだったが、二人がそれぞれ持っているコントローラは無線式のプレステ仕様だった。インベーダー風の対戦ゲームをやっていたが、ドキンちゃんが三戦全勝だった。ちなみに、このとき使用されたコントローラはヘンテ星の襲撃の際にも使用された。まさかあのゲームは惑星襲撃のシミュレーションだったのだろうか…。
タイトルの「奇跡の星」というのは、万能なエネルギーもないのにうまくやっている地球のことではないだろうか。と、ふと思った。そうなると「すくえ!」の対象にはならないわけだが。いや、ココリンと奇跡の星 が 「すくえ!」ということなのだろうか。
プレゼントクイズの答えは「やなせうさぎ」。キャンペーンはもう終わっているので今更応募しないように!
DVD-BOXの特典「てのひらをたいように」ミニ絵本について
文章は「手のひらを太陽に」の歌詞と同一。
1ページが分厚いので見た目ほどのボリュームはない。あくまで「おまけ」レベルのボリューム。
アンパンマンとは全く関係ない内容だが、絵は今回のための描き下ろしだった。
DVD-BOXの価格は本作と同時上映のDVDを一緒に買ったときの価格と同じなので、価格的には特に損はない。
アンパンマンが見たいかやなせの絵本が見たいかで判断すれば良いと思われる。
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商品情報
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声の出演
オープニングクレジット
エンディングクレジット
- 原画:菖蒲隆彦 / 星名靖男 / 川越淳 / 清水ひろし / 清水健一 / 志村恵美子 / 原和孝 / 増田敏彦 / 清水義治 / 丸藤広貴 / 阿部純子 / 橋佳良 / 松坂定俊 / 小山知洋 / 山中純子 / 佐藤雄三 / 丸加奈子 / 糸島雅彦 / いとうまりこ / 和田佳純 / 西澤千恵 / 三浦厚也 / 松本文男 / 吉田優子 / 佐藤絵梨子 / とみながまり / 斉藤茉利 / 一川孝久 / 輿村忠美
- 動画:国島裕子 / 鍋田やす子 / 寺田眞佐子 / 松村舞子 / 原佳寿美 / AIC / 中村プロダクション / スタジオMAT / イングレッサ / アニメ・スポット / シナジーSP / はだしぷろ / ORANGE / HANJIN
- 色指定:山崎大輔
- 特殊効果:林好美
- 仕上げ:ライトフット / 竹之内咲子 / 渡辺佳子 / 落合恵里佳 / 井口美幸 / 黒木智子 / 玉木千春 / 濱田みゆき / 澤田清香 / 齋藤智子 / 河野守 / 井上喜代美 / ORANGE / ミゾ企画
- 背景:Y.A.P.石垣プロダクション / 長谷川弘行 / 宍戸太一 / 藤田浩貴 / 石垣愛沙 / 飯村亜耶 / 原恵里佳 / ステロタイプ スマーチル / 源恵子 / 小幡和寛 / 高橋哲 / 皆川真紀 / ナイノア
- デジタルコンポジット:トムス・フォト(T.D.F.) / 白尾仁志 / 押見綾 / 小川隆久 / 西山仁 / 伊藤敦子 / 根本超 / 小林学 / 中小原明典 / 西山裕子 / 野口龍生 / 川田敏寛 / 澤見泰治 / 大坪聡 / 山本三良 / 米屋真一 / 中谷修 / 安田猛 / 春原幸子 / 久保剛成 / 蒲原有子 / 高橋祐樹 / 竹花祐介 / 森川良太 / 吉田雅紀
- デジタル光学録音:西尾昇
- 録音スタジオ:APU MEGURO STUDIO
- ミキサー:山本寿
- アシスタントミキサー:小沼則義
- 音響制作:AUDIO PLANNING U
- 音響制作デスク:穂積千愛
- テーマ曲:生きてるパンをつくろう
- オープニング曲:アンパンマンのマーチ
- エンディング曲:勇気りんりん
- 音楽プロデューサー:森川愛 / 山田慎也 / 平川智司
- HD編集:トムス・フォト(T.D.B.) / 佐野由里子 / 小須田一樹
- 制作担当:野崎康次
- 制作進行:金箱智子 / 南崎公一 / 前田陽光
- 制作宣伝:芝裕子 / 井口学
- 制作デスク:進藤友博 / 山本まりあ
- 宣伝:西嶋光弘 / 梶田理恵 / 井上啓太 / 齋藤篤史
- 現像:東京現像所
- タイミング:馬渕愛
- ラボデスク:内藤綾乃
- ラボマネージャー:井上純一 / 近藤桂司
- アニメーション制作:東京ムービー
- 協力:読売新聞社
- 製作:日本テレビ / バップ / トムス・エンタテインメント / フレーベル館 / やなせスタジオ
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