劇場版第20作

妖精リンリンのひみつ

あらすじ

今日もアンパンマンに負けたばいきんまんはアンパンマンの勇気の元である勇気の花を全滅させるため勇気の花の台地へと向かう。そこには勇気の花の妖精リンリンがいて、ひとりで踊っていた。ばいきんまんは観客がいなくて欲求不満がたまるリンリンをそそのかし、町へ行かせることにする。
アンパンマンが勇気の花に頼っていると聞いて気を良くしたリンリンは森のステージで踊りの練習をしている小学生たちのところへ乱入する。リンリンがダンスで浮かれていると、突然きれいな羽がしぼんでしまう。リンリンがいない間にばいきんまんが勇気の花をめちゃくちゃにしてしまったのだ。
リンリンは勇気の花と共に生き、勇気の花がなくなれば消えてしまう。ジャムおじさんは徹夜で勇気の花について調べ、砂漠に勇気の花があることを突き止める。アンパンマンとリンリンは夜明けと共に砂漠へ出発するが、すなおとこが守っていたその勇気の花は、数百年のときを経て、地上へ姿を現すや否や、朽ち果ててしまう。
すなおとこの話を聞き今度は氷の女王のところへ向かうが、氷の女王のコレクションしていた勇気の花は氷の女王が倒れると氷と共に粉々に砕け散ってしまった。
最後に、ジャムおじさんがさらに調べて見つけた最後の場所、死神山に向かうが、最後の勇気の花はばいきんまんの操る新型ロボット・ズダダンダンに目の前で破壊されてしまう。ズダダンダンに花に変えられてしまったみんなを守るためにアンパンマンは勇気の花の入っていない新しい顔で無理して戦う。徐々に追い詰められていくアンパンマンを見ているうち、リンリンのペンダントが光りだし、リンリンは自分自身が勇気の花となってアンパンマンに力を与える決意をする。リンリンが消えて花咲いた立派な勇気の花の力を得てアンパンマンは単身ズダダンダンと戦い、勝利する。
巨大な勇気の花により荒地の死神山は豊かな緑と勇気の花に包まれる。大きな勇気の花そのものとなったリンリンは、勇気の花の中から一回り成長した立派な姿となって再び姿を現す。